中成薬の周期療法
ドウゼン薬品

今話題の周期療法とは基礎体温表の変化に応じて中医学的な理論に基づき薬を服用し
妊娠しやすい健康な体づくりをするもので、中医学理論と西洋医学理論の相互の利点を
組み合わせた不妊治療法です。この周期療法は多少ずれはあっても、月経周期がある
程度正常な方が対象ですが、生理不順や子宮内膜症、子宮筋腫などがある場合その
改善した後に、周期療法に移行するとよいでしょう。以下その概要です。

                             

月経期
月経期間
1〜5日目
低温期(卵胞期)
月経開始から
5〜12日目
排卵期
月経開始から
12〜16日目
高温期 (黄体期)
月経開始から
16〜28日目
子宮内の血液を対外へきれいに排泄させる 卵巣内の卵子を育てる
卵子を排出して、卵管を通じて子宮内に送り込み、卵子を受精可能な状態に育てる 受精卵を子宮内に着床させ、妊娠を継続させる
活血理気で月経を調節する 補精益血 温陽活血し排卵を促進する 温陽を主とし、兼ねて陰を少し補う
5日間服用 7日間服用 3〜5日間服用 12日間服用
      
(活血)
冠元顆粒
冠元顆粒
(補血)
婦宝当帰膠
(疏肝)
星火逍遥丸

(温陽)
温経湯

(補気)
補中益気湯
(補腎)

至宝三鞭丸

(補腎・補血)
参茸補血丸

(補腎陰)
杞菊地黄丸
(補陽)
至宝三鞭丸
(補陽)
至宝三鞭丸

(補腎・補血)
参茸補血丸

(補腎陰)
杞菊地黄丸(少量)

 ● 使用される処方は中医学理論に基づいて適切なものを選びます。

                           

無月経の方や生理不順で生理周期が狂ってしまう方は状況に合わせた治療が必要です。

また、最近急増中の男性に原因のある不妊症は多くが補腎薬の対象です。補精作用の強
い生薬が配合された補腎薬を使用することで治療効果も期待できます。

不妊治療中に日常生活で注意すること

● 規則正しい生活を心がける  ● 生ものや冷たいものを少なく、足腰を冷やさないように
● 偏食をなくし必要な栄養素を充分に摂取する。 ● タバコや酒を控える。 男性もお酒は
少なくする。 ●ご夫婦ともなるべく毎日を楽しく過ごすこと、特に精神的なストレスに注意する