ガン予防のための養生法

ドウゼン薬品

 ガン予防のための養生法は、他の生活習慣病の予防にも役立つことがたくさんあります。ここでは、自然に順応する生活習慣、精神の調整、食事などを重視する中国漢方の観点から「がん予防のための養生法」と国立がんセンター提唱の「がんを防ぐための12ヶ条」をご紹介します。
 〈中国漢方が考える〉 ガン予防のための養生法12ヶ条

 1.食事はよく噛んでゆっくりと食べましょう。
 唾液のペルオキシダーゼという成分は食物に含まれる発ガン性物質を分解しますから、食事は1口ごとに30回噛みましょう。逆に、暴飲暴食は消化器系に大きな負担をかけるし、免疫力の低下を招きます。
2.旬のものを食べましょう。
 新鮮な野菜や果物にはビタミンやミネラル、食物繊維などが多く含まれています。
3.スローフードを食べましょう。
 インスタント食品全盛の現代社会ですが、栄養のアンバランスや食品添加物の摂取に注意が必要です。
4.腹八分にしましょう。
 特に夜は少なめに食事をとることが大事です。
5.なるべく温かい食べ物をとりましょう。
 冷たいものは胃の気を傷つけ、消化吸収機能を弱め、免疫力を低下させるからです。
6.早寝早起きで規則正しく生活しましょう。
 人間の体のリズムは日没と日の出に従ってバランス(恒常性)を調節しながら動いています。ですから、夜更かし、朝寝のような生活習慣は体のバランスを乱してしまいます。
7.お酒はほどほどに、タバコは禁煙しましょう。
 適度な飲酒はストレスの発散にもつながりますが、飲みすぎると、肝臓の機能障害などを招きます。タバコは肺ガンの第一原因といわれていますから極力ひかえるべきです。できれば禁煙しましょう。
8.毎日排便の習慣をつけましょう。
 便秘は大腸ガンや乳ガンの原因の一つにもなっています。
9.体を冷やさないように心がけましょう。
 冷えは寒邪として、お血、気滞、痰湿を作り出し、免疫細胞の働きを弱めます。
10.毎日、約30分は散歩しましょう。
 適度の運動は血液循環を促進し体の代謝を良くして、免疫力を向上させます。
11.情緒の安定を保ちましょう。
 中国漢方では「喜、怒、悲、思、憂、恐、驚」の7つの感情を「七情」と呼び、「七情」の過不足は気の乱れを引き起こし、ガンなどの病気の一因とされています。
12.笑いのある生活を送りましょう。
 笑いは全身をリラックスさせ、気、血、水の流れを良くし、免疫細胞の働きを活発にします
  参照〔ガンと免役〕
 
〈国立がんセンター提唱〉 がんを防ぐための12ヶ条 
 1.バランスのとれた栄養をと−いろどり豊かな食卓にして−
2.毎日、変化のある食生活を−ワンパターンではありませんか?−
3.食べすぎをさけ、脂肪はひかえめに−おいしい物も適量に−
4.お酒はほどほどに−健康的に楽しみましょう−
5.たばこは吸わないように−特に、新しく吸いはじめない−
6.食べものから適量のビタミンと繊維質のものを多くとる−緑黄色野菜をたっぷりと−
7.塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから−胃や食道をいたわって−
8.焦げた部分はさける−突然変異を引きおこします−
9.かびの生えたものに注意−食べる前にチェックして−
10.日光に当たりすぎない−太陽はいたずら者です−
11.適度にスポーツをする−いい汗、流しましょう−
12.体を清潔に−さわやかな気分で−